6畳1間のあめ

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【読書】『クワバカークワガタを愛しすぎちゃった男たち』中村計

クワガタに人生を狂わされた?人生を捧げた人たちのノンフィクション。大人になっても子どものままでいられる彼らの生き様はカッコいいの一言です。受験を辞めて離島に移住した人や外国で会社を立ち上げるまでしたのに強制送還された人など突き抜けた人との会話は好奇心をそそられます。

 

 

馴染みのない名前のクワガタがたくさん出てきますが、そんなことは読み飛ばしてしまっても問題ありません。子どものことクワガタやカブトムシ採りに熱中したことのある人ならば、軽快な文章にワクワクするエピソードばかりなのであの時の興奮を思い出しながらページをめくる手が止まらないでしょう。クワガタの採取がメインですが、ペットビジネス(標本ビジネス)や自然保護の実態にも触れられるのでものの見方が広まるかと思います。

 

クワガタのことが好きでなくても、何かに熱中したことがある人はピンとくるものがあるはずです。とても面白い本でした。