この夏は暑かったですね。というかまだ暑いですね。我が家では3歳の長男の川遊びデビューにより毎週末近場の自然公園的な場所に行っています。
視界が揺れるような暑さのなかでも川辺は涼しく、木陰にアウトドアチェアを置いてハウリングするアブラゼミの鳴き声を聞きつつ飲むキリン零ICHIは格別です。
長男にライフジャケットを着せ、パパもラッシュガードを着ていざ川にドボン!
と言っても大人の膝程の水深で流れも穏やか、私が仰向けに寝そべりその上に子が乗る姿勢。最近はお父さん達もラッシュガードを着ているんですよ、知ってましたか?
なかなか冷たい川でもキャッキャウフフと大はしゃぎの長男を気にかけながら川辺にいる若いママを横目にする私。ムムッあの太ももは軽犯罪法違反だななどと不届きなことを考えたのもつかの間、腹部からの火急の訴えが。どうやらさっき食べたお弁当と川の冷や水に刺激されたお腹が突然唸りをあげ出口を求めてエマージェンシーコール!
30年来の下痢ラー(慢性的に下痢になる人)としての経験が騒ぐ。
いかん、コレはいかんぞ。
と思うもつかの間、私の上ではしゃぐ子どもの振動でシェイクされる腸。ブギーな胸騒ぎ。
アッアッアッ!
トイレはここから徒歩10分、絶望が襲う。そんなことはお構いなしに揺れ続ける子どもとさながらウォシュレットのように尻を刺激する流水。
オオオオオオオオオオオオオオ!!!!
イッヒフンバルトデルウンコ(1988/12/12~)
大人としての、親としての尊厳を捨て、瞬時に下流と周囲に人がいないことを確認し、水中でズボンを緩め尻を出す。
ジャバbbbbbbbrrrrr!!!!
お腹の上の子どもを胸の方に引き上げ、そっと下半身を覗くと黄色い海パン黄色い水。下痢便混じりの茶色い水が少しづつ流れだす、もうダメだ、どこまで出るんだ、どれくらい出るんだ、いつまで出るんだ、どうなってるんだ、どうしたらいいんだ、息子にウンコついたらさすがにヤバイ、どうしよう!嗚呼、無情!と0.5秒で思うも清流に流されていく便、洗われる肛門。
何も知らずはしゃぐ息子を抱き立ち上がり、スッキリしたお腹と失った尊厳の分軽くなった体で岸辺の妻のもとへ向かう。
「あれもうあがるの?」
「ああ、ちょっと冷えちゃってね」
違うんだ、いやなにも違わないけど、ホントはもっと別に言うことがあるんだ、しかし黙って熱い茶を飲む。
「パパー!もっと遊ぼーー!」
「少しママと遊んでて。それと下流には行っちゃダメだよ」
トイレトレーニング中の息子ですらパンツにウンコを漏らさずできているというのに31歳のパパは大自然の中でウンコを漏らす。3歳の息子は大きくなっていく過程でこの夏のことなんて忘れていってしまうだろうけど、自分にとっては忘れられない夏になった。ウンコ的な意味で。