6畳1間のあめ

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【ハンドボール】2015年 インターハイ 決勝 ハンドボール 藤代紫水 vs 法政二高 

 

 今年のインターハイ決勝は関東の雄同士の対決となりました。茨城県代表藤代紫水高校と神奈川県代表法政第二高校の組み合わせです。私のブログなので私の感想を述べさせてもらいますが、個人の見解であり髪の毛がチリチリした専業主夫が何か言ってるよと生暖かい目で見て頂けるとありがたいです。(仕事くれ!)

 

 さて、今年のインターハイは正直埼玉・浦和学院の優勝だと信じて疑わなかったのですが(埼玉県大会の決勝をみてそう思っていた。)、準決勝で惜しくも法政二高に敗れてしまった。今年は例年になく高さがあり、世代別代表のLBもいるしいけそうだと思っていたのに…

 

閑話休題

 

 優勝した藤代紫水について。例年通りガッチリした強い身体と最後まで速攻をつなぐ体力、今年はそれに加えて各選手の個人技と素晴らしいキーパーがいました。非常に失礼な話だが、昨年の南関東インハイで藤代紫水を観た際、数年は上位は望めないと思っていた。言われたことを言われたシチュエーションでできるが、考えて動けないプレーヤーばかりでつまらないハンドボール(私はトリッキーなプレイが好きで力押しのプレーはそもそも性に合わないのです、ごめんなさい)をするなぁとハッキリ思ったのだ。もちろんいい選手もいたけれど、チームで戦うのがハンドボールだ。

 しかし今年はどうだろう。終ってみれば優勝である。これが高校ハンドボールのおもしろいところである。今年の紫水はお家芸の速攻はもちろんだが、セットになってからのサイドシュートや単純なジャンプシュートがレベルが高かった。それに加えてキーパーの安定感安心感が素晴らしかった。今大会良いキーパー(市川高校や大体大浪商など)が多かったが、紫水のキーパーが身体の大きさと安定感があり、ナンバーワンだったと思う。大きい身体をいかし我慢して我慢してコースを潰す正統派のスタイルながらファインセーブもかなり多く、よくシューターを見ていてポジションどりと思い切りがいいのだろう。

 試合は前半開始5分で0-5と早々点差がついてしまったが、慌てることなく決めるところできちんと決め、折り返しでは16-14とリードを奪う。後半も着実に点を積み重ね39-27と大差で優勝を飾った。おめでとうございます!

 

 準優勝の法政二高は昨日浦和学院と延長までもつれ込む大熱戦で今日は疲れてしまったか。試合入りは素晴らしかったし前半自体は悪くなかったが、後半15分には7点差とじわじわ離されてしまった。悪い流れを断ち切れず、セットオフェンスが単調になり、キーパーもいい流れを作れなかった。早いタイミングで交代できていればまた違ったかもしれない。

 2番のセンターはオフェンスに関してはセンスに溢れていた。パスもさばけて自分も割っていけるしロングも打てる。決して上背は無いが、いいプレーヤーだ。RBもよかったと思う。苦しい時間にチームを鼓舞できる選手かプレーがあればと悔やむばかりだ。しかし、特筆すべきはそのDFで、伝統の4-2変則DFが光っていた。強く厚くあれだけ守れるフットワークは本当にすごいし、他校を苦しめた。感動の域である。

 

 今年のインターハイは接戦が多く、見どころのある試合が多く面白かったです。悔し涙を流した選手や関係者は、次の国体を目指しまた練習に励むことでしょう。ただ1校うれし涙を流した藤代紫水は国体、そして来年のインターハイの2連覇を目指し練習に励んでほしいと思います。3年間で入れ替わってしまう高校のハンドボールで連覇をすることは興南高校をみて分かる通り非常に難しいことですが、連覇の可能性があるのは藤代紫水だけです。また手に汗握る試合をしてくれることを期待します。

 

 ハンドボールは最高のスポーツですよ。熱戦と感動をありがとうございます。