左の睾丸を二度。右の睾丸を一度。
以前読んだ『さようなら、ギャングたち』が面白かったので、氏のデビュー作となるはずだった本作を読んだ。
シュールというかsickというかラジカル&リリカルという言葉がぴったりな作品。これはねー人を選ぶよ、人を。文学かぶれのクソ野郎でちょっと日陰者みたいな気持ちの奴には聖書みたいに見えるかもしれないし、21時から放送するバラエティでゲラゲラ笑ってる奴は序章にたどり着かないだろうと思う。高橋源一郎はこの作品でデビューするつもりだったみたいだけど、これは無理だろ編集よく止めた!って言っていい。『さようなら、ギャングたち』にみられるような物語性や読みやすさが全くなく、人から怒りを買いそうな文章だもの
読後感は、平沢進の音楽を聴いて「お、いいな!(よく分からないけど)」と思ったり「よく分からん(よく分からん!)」と思ったりするのとちょっと似ているような気かする。あとセックスが全体に散りばめられているので、よほど性に抑圧的な環境にあったか、性欲が化け物であるかの可能性がある。
うーん、おすすめしません!!