6畳1間のあめ

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【読書】『精霊の守り人』上橋菜穂子

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 

 

1996年と20年以上前の作品ですが、2007年にTVアニメ2016年からNHK大河ファンタジーとして3シーズン綾瀬はるか主演でドラマも放送されていたので記憶に新しい人も多いのではないかと思います。自分は大学生のころ幾度となく手に取ろうと思って読んでいなかった本の1冊(他には一二国記などがある)として、この度ごく潰しニートとして有り余る時間を手に入れたので読んでみました。

 

余談ですが、収入0なのでAmazonで本を送ってくれると助かります。古本で構いません。

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世界観の作り込みが素晴らしい異世界ファンタジーでした。児童文学として出版された本書ですが、大人でも十分に楽しめます。読み進めるほどに明らかになる世界のこと、不条理な運命に振り回されつつも前に進もうとする姿、ドキドキワクワクの手に汗握る展開、と1冊の本として高い完成度を見せられました。

海外の名作SF指輪物語ハリーポッターのような作品になれるかもしれないアジア版異世界ファンタジーと評してよいと思います。全10作と先は長いですが、ちびちび読み進められればなぁと。中学生?のころローワンシリーズとダレンシャンシリーズを司書の先生に頼んで買ってもらっていたことを思い出しました。 

ローワンと魔法の地図  (リンの谷のローワン 1)
 

 

主人公バルサが自分の生き方を見つけなおす話、王子の成長譚、政治や謀略の政と民話の関係性など壮大なストーリの幕開けとなる1冊であり、まだまだ語りつくされていない、つまり気になる部分を存分に残しています。

自分だけかもしれませんが、外国的な人名地名や単語はものすご~~~く覚えづらく、読み進めるのに辟易しました。それさえ超えられれば、

アジアンテイストな異国情緒ある世界なので、好きな人はそういう面でもハマるでしょう。