少し間が空いた読書。最近の本を読むのは久しぶりなきがするなあと思ったけど、『浮遊霊ブラジル』を読んでいたのでそんなに久しぶりでもなかった。
さて表題。Twitterでもフォローしている爪切男(@tsumekiriman)さんのデビュー作。
読み終わってまず「一生懸命に生きているなぁ」としみじみと思いました。非常に現代的なポップさで重苦しい話を軽やかに滑らかに書いています。世界の片隅でひっそりと行われる日常にしてはヘビーすぎるがけっして光り輝く舞台には出てこれないような話ばかりで、読む人を選ぶかもしれないが受ける人には二度三度読まれるだろう。どちらかと言えば高校生や大学生など若い世代に好まれそうである。人のコンプレックスを肯定するというか愛することがで話が展開していくので、希望を見出す人もいると思う。
絶対著者は優しくて強いんだろうな。それできっと腰も低い人なんだと思う。いい言葉がたくさん詰まっているので、すこしでも気になる人はぜひ。
ドラマも人気だったようなのでそちらも観たい。