6畳1間のあめ

ハンドボールとか音楽とか雑記とか。

【ハンドボール】2018年関東学生春季リーグ 4/21 3日目

3日目は現地観戦。運よく東海大側に座れたので声を出して応援も(少し)できました。OBでもなんでもないおっさんから応援されても学生だって困るでしょうから少しだけです。

 

スポーツイベント・ハンドボール2018年5月号

スポーツイベント・ハンドボール2018年5月号

 

 

3日目結果

中央大 29 (18-11, 11-11) 22 明治大
1勝2敗          1勝2敗
東海大 22 (10-13, 12- 9) 22 日体大
1勝1敗1分        1勝2分
法政大 34 (15-11, 19-16) 27 日本大
2勝1敗          1勝1敗1分
国士舘 28 (15-15, 13-11) 26 順天堂
1勝2敗          3敗
早稲田 26 (12-11, 14-13) 24 筑波大
3勝            2勝1敗

 

中央-明治

ゲームの内容は明治の自滅に近いが、中央は嬉しい1勝目。明治は前半だけで10本はミスから失点している。この日は安定感抜群のキャプテン門間も調子が悪く、得意の速攻も少なかったし仕方ない部分もあるがシュートが決められなかった。明治は途中からCBに大畠(法政二高)を投入しリズムを変え、1時4点差に詰め寄るも、その後もサイドシュートやミドルでのステップやブラインドシュートがなく逆転には至らなかった。

大畠、GK高橋の法政二高コンビは戦力として活躍できるし、LW中村(氷見)はスタメンだしと1年生が豊作。特に高橋は存在感すごい。RB中川・宮崎RW門間も法政二高出身だし、法政二高出身でチーム組めるな…

中央はBP陣が悩ましい。去年のようにCB中野がパス回しと随所でシュートを決めてくれると北詰のロングが生きるが今年はそれを北詰が一人で担っている状態。RB14に入る左利きの選手はバックステップが甘いからボール展開してる中でどんどんDFラインに近づくシーンが散見されて、練習か連携不足が感じられた。1年生に部井久藤田中村と既に試合に出れる選手がいることが救いか。

 

東海-日体大

T:GK1LW10LB5CB2RB12RW6PV21でスタート。CB2はすぐに9奥鳴に交代。

前半。ゲームは日体大先行のペースで入るが、10分頃には落ち着く。

日体大が速攻や走ってくるのは予めわかっているのだから、もう少し早い時間帯で対処できてもいいと思う。分かっていた展開なのだから、慌てず対処してもいいと思う。

具体的には、

日体大ボールになる→GKが近くの選手にボールを出す→ハーフラインを超えたあたりにいるPV22川上にパスを飛ばし、川上を追い抜く形で左右から走ってくるプレーヤーにボールを捌く→9mの中まで押し込めたらシュート、9m付近で接触したら逆サイにパスを(平行に近い感覚で)出してシュート

って流れなのだから、川上のところをディナイする形でマークを付けるか、14m付近でDFラインをおおまかに作ることで速攻をつぶせる。この日は東海大は後者を選択して、高い位置でDFラインをいったん組んでいた。

東海OFはRB23宮城が個人技で1対1から得点に絡むケースが多くみられるが、日体大setDFは中央は高さがあるしガタイもよく、全員に機動力があるので、速いパス回しだけで点はとれない。もっと縦に強く割る意識を持たないとDFが怖くないし連続得点に繋がらないからダラダラとして時間帯が発生しやすくなる。ダメなところの集積が前半10得点。前半18分に村田がディスタンスで決めて、ガッツポーズで鼓舞したあたりからよくなったけど、全体的にOFにシュートを狙う意識が希薄だった。

 

後半。ハーフタイムで修正が見られ、特に村田から縦に強く割る意図が感じられた。後半15分までダラダラと両リーム拮抗した展開が続く。東海は連取したいしGKに当たりも欲しかった。後半20分19-19と同点になったところで23のミドルがノーゴールの判定。完全にネットにボール入ってるのにノーゴール判定で、観客席から抗議がすごい出ていた。

この後東海大3連取で21-19とし、さらに数的有利の状況となるも日体大安平に個人技で点を取られる。28分35秒22-22で東海が先にTO請求。同点に追いつかれお通夜ムードの東海は明けのOFを失敗するも時間を使う。29分38秒日体大がTO。明けのOFをOSで失敗し、22-22でドロー。選手を見ると東海は引き分けを勝ち取った状況。

 

東海大は劣勢の場面でも声を出してチームを鼓舞しながら雰囲気を作るっていう点においてもっと意識的にやらないとゲームの流れを作れない。誰かがやる部分ではなくチームで取り組む部分だろう。せっかく今期は速いパス回しタイミング、ハードワークというチームカラーを体現できるようになってきているので、非常に勿体ないと思います。

でも負けなくて本当に良かった。

日体大はこの日2番安平4番入谷20番大橋など主要メンバーのプレー時間を長くとっていた。よい傾向だと思います。

 

法政-日大

この日は法政GK16がよく当たっていた。DFが機能したこともあるが、日大に流れを渡さないビッグセーブが要所であり、DFを盛り上げた。OFではエース松岡が前半から気を吐いたが、後半マークが厚くなると、山本祐・晃が得点を重ねた。

日大はBP3枚の息がまだあっていない感じ。試しにLB10川崎CB7豊本RB19小澤に並びを変えてみるとか。BPできるのかしらないけど、22戸井をRBにしてLB小澤CB豊本とか。

なんにせよ去年のCB田中に引っ張られてか、豊本小澤のプレーがDFラインに近いのがちょっと気になるところ。

 

 

国士舘-順天堂

両キャプテンは駿台甲府の同期対決でしたが、国士舘は嬉しい1勝、順天は厳しい3敗目。

国士舘の32番のカタログに登録のないレフティーが活躍してた。国士舘2番樋川はミドル・ブラインドが打てるようになるとプレーの幅がぐっと広がりそう。CBは13の選手だとボール回しのスピードがあがっていい。

 

 

早稲田-筑波

本日メインイベントであり、今季一番のゲームになりそうな組み合わせ。

スタートの早稲田RWは17清原、筑波はLB10平本PV20山口

前半6分早稲田1-2筑波の入り。両チーム当たりが激しくスピード感もある。

筑波優位で前半17分頃まで進むが、この日は早稲田GK羽諸が魅せた。26分28秒にPTをビッグセーブ、その2分後にもワンマン速攻をセーブし、さらに逆速攻から三輪が決め11-11。さらに終了間際清原が速攻を決め12-11と1点差とした。

後半修正をみせたのも早稲田。前半調子の上がらなかった小畠にステップシュートが出る等6分49秒に16-13となったところで筑波が早めのTO。明けのOFをしっかりと決め波に乗りたい筑波だが、7分57秒伊舎堂へのFで山口が2分間退場とうまくいかず。しかし早稲田も9分54秒筑波3伊藤に対し4小畠が下手したら1発レッドのファールで2分間退場となる。小畠はもっとミドルロングやセカンドアーリーからのミドルを狙わないといけない。

両チーム決定打を見いだせない中、後半からRWに入った早稲田6宗海が果敢にサイドを抉り、7mを奪うなど期待に応える活躍を見せる。また、このゲームで10得点と大暴れした早稲田18三輪は高確率でシュートを決めたが、速攻やサイドだけでなく、中に切っていくプレーやPVの位置でのパスを受けてからのシュートなど、プレーの幅の成長を見せた10得点であった。

一方筑波も19分頃から2点差のまま一進一退を演じる。19番徳田廉之助は試合を通じて早稲田DFの脅威であり続けたし、CB牧野は強力な1対1からOFを展開した。しかし速攻や数的有利の場面を随所で早稲田GK羽諸にセーブされ、捉えることができなかった。

ルーズボールへの飛込や、バックチェックを怠らずにやる所謂「ワセダらしい」ハンドボールを体現できたことが早稲田の勝利につながったのだと思う。

 

両チーム体をしっかり鍛えているので、バチバチの肉弾戦が見れて非常に見応えがあり、密度の濃い試合で満足しました。

 

星取表

f:id:nodoame0:20180422121427p:plain

 まだまだ分からない状況ですが、昨季の覇者国士舘はまだ早稲田筑波の上位陣とも試合をしていないので既に黄色信号。中央もここから調子を上げられるか。

 

筑波早稲田は22日も勝利した模様。