6畳1間のあめ

ハンドボールとか音楽とか雑記とか。

【読書】『さようなら、ギャングたち』高橋源一郎

1冊通して衝撃。言葉遊びのようで、詩のようで、意味が全くないような意味しかないような、小説とはこうも自由なんだなと気づかされました。幼児の一人会話か夢をそのまま文章にしたかのような展開で、通常の精神状態では書けないんじゃないかと思うばかり。絶対葉っぱやってる…

 

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

 

 

ほの暗いテーマでえぐい内容なのに、軽快で透き通った文章は詩的でポエミーなので読みやすさがあります。とても個人的な文章とも感じ取れるし、私のための文章ともとれる、不思議な本でした。キャラウェイもしくは『緑の小指ちゃん』という名の娘の話は悲しいがよい。