『プリンセスメゾン』全5巻を読みました。
東京で一人暮らしをしながら、マンション購入を目指す「沼越幸」。彼女の家探しの物語を主軸に、様々な事情・想い・生きる環境を持った様々な世代の女性の「ひとりだけの自分の家」にまつわるエピソードが綴られている。
2巻分くらいまでは読んでいて、いいフレーズのある漫画だなぁと思っていたら完結していたの読みました。マンション購入のための努力とか工夫とかそういうチンケなものではなく、「生き方」を描いたいい作品になっていました。
大人のための絵本といった趣で、絵柄やストーリーで読ませるものではなく、置かれた状況から絞り出される一言一言に心揺さぶられます。ハラハラドキドキは少ないですが、励まされるところが多く、登場人物の魅力に惹かれます。何度も読み返したくなる名作です。
全5巻と少なくお手頃なので、手にとってはいかがでしょうか。