6畳1間のあめ

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【雑記】JAL安全啓発センター見学の感想

 

先日仕事の関係でJAL安全啓発センターに見学をしてきました。備忘録的メモです。

 

公式HPからの抜粋ですが、以下のような経緯で立ち上がった施設です。

 

1985年8月12日、JAL123便が御巣鷹の尾根に墜落し、520名の尊い命が失われてしまいました。その事故の悲惨さ、ご遺族の苦しみや悲しみ、社会に与えた航空安全に対する不信の前で、私たちは二度と事故を起こさないと誓いました。
事故の教訓を風化させてはならないという思いと、安全運航の重要性を再確認する場として、私たちは安全啓発センターを2006年4月24日に開設しました。

JALグループでは、この安全啓発センターを「安全の礎」とし、すべてのグループ社員がお客さまの尊い命と財産をお預かりしている重みを忘れることなく、社会に信頼いただける安全な運航を提供していくための原点としていきます。

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JA8119 御巣鷹山事故(123便事故)

JAL123便JA8119号機は、1985年8月12日、乗客509名、乗員15名が搭乗して、18時12分大阪(伊丹)空港に向け羽田空港を離陸しました。
巡航高度24,000フィート(7,315メートル)に到達する直前、伊豆半島東岸に差しかかる18時24分35秒、同機に「ドーン」という音と共に飛行の継続に重大な影響を及ぼす異常事態が発生しました。
機体後部圧力隔壁が破壊して、客室内与圧空気が機体尾部に噴出し、APU(補助動力装置)及び機体後部を脱落させ、垂直尾翼の相当部分を破壊し、それに伴い動翼を動かす油圧装置が全て不作動となりました。
以後、同機は激しい上下・蛇行運動を繰り返しながら約32分間飛行を続けましたが、18時56分頃群馬県多野郡上野村の山中(標高1,565メートル、御巣鷹山南方の尾根)に墜落しました。
本事故の原因は、同機が事故の7年前(1978年)大阪空港着陸時に起こした尾部接触事故の修理に際し、ボーイング社により行なわれた後部圧力隔壁の上下接続作業の不具合にあり、7年間の飛行でその部分に多数の微小疲労亀裂が発生、次第に伸長し、この飛行で隔壁前後の差圧が大きくなった時点で亀裂同士が繋がり一気に破壊が進み、2ないし3平方メートルの開口部ができたものと推定されています。
運輸省航空事故調査報告書要約)
捜査・救難活動は事故後ただちに開始されましたが、人里離れた山中でもあり、墜落場所の確定も遅れ救難隊の現地到着は翌朝となりました。乗客、乗員524名のうち520名の方が亡くなられ、4名の方が重傷を負われながらも救出されました。

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事故の概要から実際の飛行経路やブラックボックスの音声、事故の原因となった修理ミスについて、事故機の残骸の各部の説明、様々な角度から123便がなぜ墜落したのかの説明がある。研修時間は約1時間20分で、その大半がここら辺で費やされる。

最後15分程自由に展示を見ることができたが、ぜんぜん時間が足りなかった。見学をしたJAL社員の決意の言葉や、資料室をみて、もういちど部品をみて、というわけには行かず残念。

 

 

感想。

これは社員や会社が事故の記憶を風化させないために遺族の声もあって作った施設だ、ということでした。

機体の仕組みやら、当時修理がどのように行われていたかや、墜落までの状態、事故後の改善点なんかは非常によくまとめられてて説明も確かにわかりやすかった。だが、じゃあこの事故からこういう安全に対する取り組みを行っています、今はこういう状態です、といった事故から学び現在どう取り組んでいるのかという部分がなくて残念。

 

人間は間違いをおこすもの、っていうことを前提に、どうやったらそれを防ぐことができるのか、あの事故から何を学んだのか、もっと普遍的なことを私は聞きたかった。

「命が第一。安全が第一。お客様を無事に目的地に届けることが第一。」こういう言葉を繰り返すだけでは、本当に大事なことは伝わらないんじゃないかな。

 

とはいっても、(平日限定ではあるが)無料で一般開放して、懇切丁寧な説明までしてくれるのだから、そういう点では立派だと思います。案内の方が言っていた3現主義(現場、現実、現物)、2.5人称の視点なんかにもっと説明があればなおよかったんだけど。。。

 

最後に安全憲章を。

 

安全運航は、JALグループの存立基盤であり、社会的責務です。
JALグループは安全確保の使命を果たすため、経営の強い意志と社員一人一人の自らの役割と責任の自覚のもと、知識と能力の限りを尽くして、一便一便の運航を確実に遂行していきます。

そのために私たちは以下のとおり行動します。

規則を遵守し、基本に忠実に業務を遂行します。
推測に頼らず、必ず確認をします。
情報は漏れなく直ちに正確に伝え、透明性を確保します。
問題、課題に迅速かつ的確に対応します。
常に問題意識を持ち、必要な変革に果敢に挑戦します。
「安全憲章」は一枚のカードにして、JALグループの全社員に配布しています。