11月23日徳島において高松宮記念杯男子第59回・女子第52回 平成28年度 全日本学生ハンドボール選手権大会の決勝が行われました。
決勝は国士舘vs明治と関東勢の組み合わせで、リーグ戦でも顔を合わせるチームの対戦となりました。お互い手の内を知り尽くし、春秋ともいい試合をしただけに好ゲームとなることが期待できました。
まずは大会の結果と試合の結果を。
国士舘34-26明治
準優勝
明治大学
3位
大同大学 中央大学
優秀選手
国士舘大学 小峰 大知 選手
国士舘大学 安倍 竜之介 選手
国士舘大学 玉川 裕康 選手
明治大学 吉野 樹 選手
明治大学 門間 優次郎 選手
大同大学 原田 一沙 選手
中央大学 杉岡 尚樹 選手
特別賞
国士舘大学 斎藤 大生 選手
明治大学 山田信也 選手
特別賞は山田じゃなくて中川か松本じゃないのって感じですが、こんな賞にあまり意味はないので、試合の感想に移ります。
インカレ決勝、間もなく試合開始です。 pic.twitter.com/0uzXboXTy3
— のどあめ (@nodoame3) 2016年11月23日
オープニングシュートは国士舘11番斉藤のミドル。ここから国士舘リードで試合が展開されていった。4分には国士舘8番安倍が10m付近から力強いロングを決める。6分には明治18番宮崎のパスミスから国士舘の速攻となり、2次速攻で11番斉藤が決め国士舘6-3明治と一貫して国士舘リード。
前半7分。国士舘DFは明治2番吉野に対し強くけん制するとともにBP陣に仕事をさせず、ここまで吉野にミドル・ロングを1本も打たせず。前半12分40秒吉野がPTでこの試合初得点となり国士舘9-5明治と食らいつく。前半16分47秒国士舘10-6明治、明治はバックプレーヤーが点を取れず、両サイドがシュートを決めることで試合を成り立たせていた。
インカレ決勝
— のどあめ (@nodoame3) 2016年11月23日
前半10分
国士舘8-3明治
ここで明治のTO。
前半15分
— のどあめ (@nodoame3) 2016年11月23日
国士舘10-5明治
明治はバックプレーヤーの得点がない。
インカレ決勝
— のどあめ (@nodoame3) 2016年11月23日
前半20分
国士舘13-7明治
前半25分明治はセットDFで吉野を1トップに置き国士舘OFに対応。28分吉野がパスカットから速攻に一人で持っていくがこれを国士舘GKがセーブ、さらにリバウンドも明治に転がるがさらにセーブと国士舘を盛り立てる。このまま国士舘の流れで前半を終えるかと思ったがラスト1秒で明治中川がミドルを沈め、国士舘16-13明治と3点差で前半を終え、後半につなげる。
国士舘は前半上出来。20分過ぎから明治に追撃されるが、DFはよかった。明治DFが吉野ワントップになり得点が少し止まったのが気になる。明治はテクニカルミスが散見され、BP陣に全く得点が生まれない時間帯が長かったが両サイドが踏ん張った。宮崎工藤の代わりに入る選手がフィットした。
— のどあめ (@nodoame3) 2016年11月23日
前半はOFDFGKすべてが国士舘のゲームとなるが、明治も致命的な点差までは離されることなく追いかけた。明治18番宮崎はゲームによってムラが大きいし、CB工藤もシュートにいけずOFを組み立てきれなかったが、RW門間LW海老原が成功率の高いサイドシュートでチームを盛り立てた。GKも飛知和から前原に切り替え、前原が踏ん張った。
後半は開始2分で双方点を取り合うスピーディーな展開で始まった。後半7分16秒、少しゲームが落ち着いた時間に明治7番中川がミドルを決め国士舘20-18明治と差を詰める。10分57秒にはこの日6点目となるRW門間のサイドシュートを決める。
明治がDFラインを高くしたため国士舘OF陣は相手と近くなりがちで、パスが回らず。
— のどあめ (@nodoame3) 2016年11月23日
後半17分国士舘8番安倍が12m付近から目を見張るようなロングを決め国士舘25-21明治とまた差をつける。18分24秒CBに田里が入るも、このOFで田里からPVへのパスがカットされ、ワンマンになりかけたところを安倍がファール。この試合両チーム通じで初の2分間退場者となる。田里はこれでベンチへ。後半19分30秒国士舘は1人少ない中明治LWのサイドシュートをGK1番小峰がナイスセーブ。GK小峰はこのあたりからサイドシュートにも合いはじめる。このセーブから国士舘は3番吉田がシュートフェイントからターンしてシュートを決める個人技で得点し、流れを掴む。
後半22分47秒国士舘速攻の失敗から明治逆速攻を7番中川が決め27-24明治とする。
インカレ決勝
— のどあめ (@nodoame3) 2016年11月23日
後半24:17
明治24-29国士舘
明治のTO
25分26秒明治タイムアウトが明け、この流れで明治は加点できないと試合が決まる雰囲気。しかし、次の国士舘OFでシュートが決まり30-24明治となった。個人的にはここで試合が決まったと思う。一縷の望みをかけた次の明治OFも国士舘GK小峰がセーブした。
インカレ決勝
— のどあめ (@nodoame3) 2016年11月23日
試合終了
明治26-34国士舘
国士舘は6年ぶり3回目の優勝
国士舘は安倍と吉田の絡む2対2が上手く決まった。また、国士舘はリーグ戦ではまだ本調子でなった安倍が10割近くまで戻り大活躍。RBには庄司ではなく斎藤が入っていたが、随所でミドルを決めた。どこからでも得点が取れるチームは強い。またGK小峰が好セーブをしゲームを締めた。
明治は山田と吉野の絡む2対2が不発であり、吉野に対するマークが厚く思ったようなプレーをさせてもらえなかった。しかし、途中からOFに参加した中川松本は得点にもよく絡みチームを救った。門間のサイドシュートは苦しい時間をつないだが、もう一歩求めるならば、サイドから回ってきてミドルを狙うようなプレーが欲しかった。GK前原は高さのあるロングを止めきるまではいかなかったが、チームを救うセーブをした。
優勝した国士舘大学のみなさん、おめでとうございます。惜しくも敗れた明治大学も、試合終盤までもつれるいい試合をありがとうございました。私の予想はすっかりでしたが、学生ハンドボールは面白いと改めて思いました。
次は来春リーグの各チームの展望なんかを書きたいなぁと思います。