6畳1間のあめ

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【読書】 仮面の告白 三島由紀夫 

 

 三島由紀夫の『仮面の告白』を読みました。三島作品は大学生の頃に『潮騒』を読んだだけ?な気がしますが、耽美的な内容と美しい文章を書くなぁと月並みな感想を持ったと思います。

 

 仮面の告白について改めて内容をどうこう言う必要もないし、感じたまま感想を述べると、「不必要なほど生々しく豊かなわき毛の描写とか最高」って感じです。

 男にしか肉欲を感じないという彼の悩みは、三島自身の性的問題と共に男性的な強い肉体への憧れの表れでもあるのかなと思いました。

 しかしそれに反して後半部を占める「園子を愛しているのか」では、結婚した園子と未練がましく?会っているところに精神的な愛を感じます。

 バイなのかなー?それとも三島由紀夫の性癖とは関係なくこういう人間もいるよっていうただのフィクションなのかなー?

 

 どちらにせよ、初期の代表作であり文章は美しく詩的で、内容も偏っているので一読の価値ありです。