映画や舞台化されている、ブッカー賞作家カズオイシグロの代表作『わたしを離さないで』を読みました。読み終えてからわけわかんねぇと思いググったら、最近ドラマ化されていたんですね。
ドラマというものに塵ほども興味が無いので知りませんでした…
ということで、ドラマは知らない映画も知らないで、「本」の感想です。
読み終わって「???」でした。抑制された文体で静謐に描き出した人間性の発露と静かな感情の高まりは素晴らしいとも思いますが、はっきり言って微塵も面白いとは思えませんでした。そもそも名前が分かりにくいし状況が読みにくいし感情は移入できないしといった感じ。
拭い去れない不自然さが、ページをめくる気持ちを損なわせますが、気合と根性で惰性で何とか読み進めました。ラストは少しだけよかったので、糞みたいに冗長な半ばまでをサクッとさせてくれればもう少し親しみやすい小説になるんじゃないかなーと頭の悪い私は思います。
そもそも海外文学というか外国人作家は基本的に読みにくくて好きになれないので私には不向き。
それでも評判はいいし、考えるべきことや深読みもし放題なので読んでみたい人は是非。