6畳1間のあめ

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【漫画】となりの怪物くん

 

 2013年6月私が毎月60時間くらい残業しながらも楽しく仕事をしていた頃、『となりの怪物くん』(ろびこ、デザートKC)の連載が終了した。当時は名前こそ知っていたけれどその絵柄もアニメも認知することなく過ごしていた。

 

 2014年1月、妻が職場の人から借りてきたとなりの怪物くんを読み主人公2人をさしおいてヤマケンに感情移入しまくって悶絶した。恐ろしいほど胸キュンして、恋愛と友情を通じた人間的な成長に感動と後悔に打ち震えた。

 

 そして2015年12月ニートだけど全13巻をまとめ買いした。大切に大切に読んでいたいのだけど、昨晩読み終えてしまった。前回同様ヤマケンにモエモエだったのだけど、結末を知っていたからか細部まで拾うことができたおかげで「となりの怪物くん」という本に悶絶した。雫も春も、夏目ちゃんもササヤンも、そしてヤマケンと3バカと伊予に優山に、どのキャラも等しく愛おしくなって、人を愛することの意義を再認しきした。

 

 「恋をしたい」「友達を大切にしたい」というのが真っ直ぐな感想なのだろうけど、私は「自分も創造的なことをしたい!」と強く思わせてくれるところがこの漫画の一番いいところだと思います。それは本当に何でもいいのだけど、コンテンツの消費だけをして人生を消費するのは少しだけさびしいと感じさせてくれます。もう学生ではないし、結婚もしているしね。

  

 主人公以外にも主要キャラ全員にきちんとしたバックグラウンドと魅力があり、全話通じてどこをとっても外れが無く、また一貫した成長が見られてとても健全です。大切なことは全て漫画から教わったと胸を張って言える内容です。

 少女漫画特有の甘ったるさやドギマギ感がなく、「こころの成長」が作者の瑞々しい感性を通じて丁寧に描かかれています。個人的には11巻がベスト。ヤマケン可愛い。

 

 

 

 

 

 

『あんた 人に嫌われたことねーだろ 相手が自分の言葉にどう思うか慮ったり、嫌われること恐れて言いよどんだりしたことねーだろ ふん ざまーみろ』

 

『…私と ハルと あなたが 友達でよかった』

 

『じゃあな 後悔すんなよ オレ程の男はもう一生現れねーぞ』

「バーカ 逆だよ あんたみたいな女には オレは多分もう一生会えないんだ」 

 

素敵な言葉がいっぱいで、手帳にメモしている言葉が充実します。