6畳1間のあめ

ハンドボールとか音楽とか雑記とか。

心配事の9割は起こらない

 

 著者は住職でありながら大学教授、庭園デザイナー等幅広いジャンルで活躍する枡野俊明氏。以前『禅、シンプル生活のすすめ』を読み、語り口が優しく平易に禅や仏教などについて教えてくれているので気になっている方。

 

 個人的に禅や仏教神道など日本に根付いているものをはじめ宗教全般に興味があります。特に座禅は今、世界中からその効果が認められグーグルなどでもクリエイター達に取り入れらえているとかいないとかで、私もこころを整えてよりクリエイティブになるため時折座禅をしている。色々理由があるにせよ、「禅の教え」って言うのが好きで、限りなくシンプルに生きたい私の思想と波長の合う本でした。

 

 拾い上げればきりがないほどよい言葉があるので、ドッグイヤーをしてあった1か所からご紹介。

 「少欲知足」という言葉があるそうです。釈迦臨終の最後の教えとされる『仏遺教経』には少欲知足にはこう書かれています。

「知足の人は地上に臥すといえども、なお安楽なりとす。不知足の者は、天堂に処すといえども、また意にかなわず。不知足の者は、富めりといえどもしかも貧し」

 たとえ貧しくても、「もう十分だ、ありがたい」と思って生きていれば心は豊かでいられ、逆にそうでなければ、どれほど豊かであっても心は渇いていくばかり みたいな意味です。日本にも「起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二合半」という言葉があります。人間っていうのは結局は死ぬのだし、その程度なのだなぁと改めて思いました。

 かといって貧乏に好き好んではなりたくないですけど。でも、欲しがってばかりだと逆に渇くのだし、今を十分に感じるようになりたいですね。

 

 悩み事や心配事、何かしらの不安がある人にはお勧めです。