6畳1間のあめ

ハンドボールとか音楽とか雑記とか。

読書

【読書】『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人

『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』の作者、子ども科学電話相談でも有名な先生の著作を読みました。 専門家の本は難解なものであったり、クッソつまらなかったりアタリハズレがある印象ですが、こちらは面白かったです。特に鳥類に興味がなくとも楽しく読めま…

【読書】『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子

先日読んだ浮遊霊ブラジルと同一の著者。完全にたまたま。こちらは2年くらい前に買ったのですが読まずにおり、このたび無職になり時間ができたため読みました。何もしていないと焦燥感や罪悪感で死にそうになるのでとにかく本や映画を観て頭を切り替えていな…

【読書】『浮遊霊ブラジル』津村記久子

なんとなく惹かれたので手に取った作品。 7月の雨降りが1週間も続いた日の昼間のようなぼんやりした小説。昔の文豪が搾り出して書いていたものを、鼻でもかむかのようにするっと書いた新時代の文学作品といえるのかもしれない。もちろん精緻な人間観察があっ…

【読書】『さようなら、ギャングたち』高橋源一郎

1冊通して衝撃。言葉遊びのようで、詩のようで、意味が全くないような意味しかないような、小説とはこうも自由なんだなと気づかされました。幼児の一人会話か夢をそのまま文章にしたかのような展開で、通常の精神状態では書けないんじゃないかと思うばかり。…

【読書】『女のいない男たち』村上春樹

タイトル通り男女の関係から問いを見つける短編小説。非常に村上春樹的でした。 女のいない男たち (文春文庫) 作者:村上春樹 発売日: 2016/10/07 メディア: Kindle版 気に入ったのは「イエスタデイ」と「独立器官」。イエスタデイの以下の文が現在の自分に必…

【読書】『自分の力で肉を獲る』千松信也

自分の力で肉を獲る 10歳から学ぶ狩猟の世界 作者:千松信也 発売日: 2019/12/23 メディア: 単行本 狩猟の世界、狩猟のある生活を小学生にも分かりやすく書いた本。大人にはちょっと簡単すぎるかもしれないけれど、1時間もあれば読み終える手軽さは取っ掛かり…

【読書】『ぼくは猟師になった』千松信也

京都大学卒で猟師になった方の本。運送会社で働きながら猟師をする現在40代の方。生い立ちから猟師になるまで、猟師としての活動や実際の狩猟方法、捌き方や食べ方、暮らし方について分かりやすくユーモアも交えて描かれていた。 ぼくは猟師になった (新潮文…

【読書】『14歳からの哲学』池田晶子

14歳はとうに過ぎてしまいましたが興味を持ったので読みました。 中学生前後に向けて「生きること・考えること・自分とは」といったことに作者の考えを示唆すしつつ、読者によく考えさせるような文章になっていて、大人が読んでもとてもおもしろいものでした…

【読書】『なぜ僕らは働くのか』池上彰

本書は中学生~大学生のこれから働く人たちへ向けた本ですが、30歳を過ぎても未だ働くことに迷っている私のような人間にも向けられた本となっています。 働くことの意義や、人生を豊かにするためには、自分の人生に向き合おうと言ったことが書かれています。…

【読書】『「山奥ニート」やってます。』石井あらた

読了。 人里離れた限界集落で暮らすニートたちの話。どういう生活をしているだとか、どういう考え方をしているとか、ひと通りの気になることが書かれています。実際に住んでいる人たちのインタビュー部分もあり、参考になりました。 中身としては非常に薄っ…

【読書】1Q84 村上春樹

読了。 1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫) 作者:村上 春樹 発売日: 2012/05/28 メディア: 文庫 久しぶりの村上作品。相変わらずですね。クラシック音楽やSFチックな展開、性行為に丁寧な料理や理想的な?生活。村上春樹らしい作品だったと思い…

【読書】「体を温める」と病気は必ず治る実践編

クッソ冷え性なので読みました。 実践編「体を温める」と病気は必ず治る 作者:石原 結實 出版社/メーカー: 三笠書房 発売日: 2007/10/01 メディア: 単行本 基礎体温を上げて病気にかかりにくい体を作るという趣旨の本。実践編だからか具体的症状にあったレシ…

【読書】『仏教思想のゼロポイント』『だから仏教は面白い!』魚川祐司

標記2冊読了。 難しめの本が読みたい時期だったので仏教の本。仏教というか宗教・思想は昔から興味があってたまに読んだりしていました。 『だから仏教は面白い!』 対話形式になった仏教の教えとはこういうものだよという本。「おっぱい」「ニートになれ」…

【読書】『「普通がいい」という病』 泉谷閑示

標記の本を読んでいます。 「普通」ってなんだ、という疑問から始まって、自分自身にこびりついてしまっている世間体や社会に押し付けられた価値観というものを再考する本。 就職や職場、生き方に迷っているときに手に取ると、一つの解決になると思います。 …

【読書】『半年だけ働く。』 村上アシン

相も変わらず生き方に迷っており、どうにか会社員を止めて生きていきたいなぁと思っているので読んでみました。 雇われない生き方をただ主張するのではなく、実際こうしてるとかこういう方法があると作者の経験を踏まえて説明してくれています。 半年だけ働…

【読書】 『神も仏もありませぬ』 『役に立たない日々』 佐野洋子

『ふつうがえらい』ではまった佐野洋子氏のエッセイを読みました。はまったのでしばらく読みますが、皆様も読んで嵌って購入していただけると、佐野さんのご子息に印税がはいります(たぶん)。 神も仏もありませぬ (ちくま文庫) 作者: 佐野洋子 出版社/メー…

【読書】 『昨夜のカレー、明日のパン』 木皿泉 気づきの作品

素敵なタイトルに惹かれ読みました。 昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) 作者: 木皿泉 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/01/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (11件) を見る とても良かったです。 と、書くとなんだか馬鹿みたいで嫌(…

【読書】 『ふつうがえらい』 佐野洋子 

100万回生きたねこ で有名な方のエッセイ。もらったので期待しないで読んだら、ものすごく良かった。 ふつうがえらい (新潮文庫) 作者: 佐野洋子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1995/03/01 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 19回 この商品を含むブロ…

【読書】 『神様』 川上弘美 はこころが温まる熊の本 初心者おススメ

氏のデビュー作「神様」を収録した短編集。 神様 (中公文庫) 作者: 川上弘美 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2001/10/01 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 103回 この商品を含むブログ (131件) を見る 全編現実味があるのにすごくメルヘンで、言…

【読書】 フェルマーの最終定理 サイモン・シン 青木薫 訳

「フェルマーの最終定理」この言葉は聞いたことがある、という人が多いのではないだろうか。では、一歩進んでどういう定理であるかを知っている人、となるとかなり減るはずである。 本書を読み進めるにあたって知っておくべき数学的知識は殆ど何もない。この…

【読書】 『ヨチヨチ父』 ヨシタケシンスケ は必読

表題の本を読みました。 ヨチヨチ父 とまどう日々 作者: ヨシタケシンスケ 出版社/メーカー: 赤ちゃんとママ社 発売日: 2017/04/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 子どもをこれから育てる人にも、ひと段落した人にも当然おススメでき…

【読書】 『最後の秘境東京芸大 天才たちのカオスな日常』 二宮敦人

最近ようやく読書しようという気持ちももどってきたので、気になるもので読みやすそうなものから読み始めた。先に読んだ「パパの電話を待ちながら」はあまりだったので、こちらには期待。 pic.twitter.com/PNuxcvauhm— のどあめ (@nodoame3) 2017年7月15日 …

【読書】 パイロットフィッシュ 大崎善生 は透き通ったアクアリウムを感じる美しい文章

初大崎善生。 うっすらと雨がふるような靄がかかった小説。設定が練り込まれているというより、雰囲気を抜群によう作ってある。記憶と愛が物語の主軸で、美しい言葉が散りばめられた雰囲気のある小説です。どことなく村上春樹ちっく。 何年経ってもふとした…

【読書】 雨鱒の川 川上健一 は、耳の聞こえない美女と発達障害の男の汚れを知らない恋なのかもしれない。

下調べなく、その日の気分で本を買い、べらべらと読んでいます。 前半部は田舎の少年少女の素晴らしい日々が描写されており、頭が悪い、耳が聞こえない、といったものが風情のようなものを引き立たせています。 しかし後半部。大人になったというのに中身が…

【読書】 ベッドタイムアイズ 山田詠美は異国情緒のあるわけわからん本

ベッドタイムアイズ、指の戯れ、ジェシーの背骨が1冊で読めるお得な本。表題作は文藝賞を受賞し、芥川賞候補にもなり一躍有名に。 でも私にはそんなに響かず。山田詠美は僕へ勉強ができないとかAtoZが好き。男と女のアレコレは好きだけど、ときめくようなも…

【読書】 人のセックスを笑うな 山崎ナオコーラ はすごい

こんなんが賞の候補に挙がってきたら受賞作は決まったようなもので、それくらい圧倒的に素晴らしい。 じゃあなんと言葉でそのすごさとかを表現したらいいのかというと、それは少し難しい。私に学が無いこともそうだが、この本を簡単に表現するのもが難しい。…

【読書】 タンノイのエジンバラ 長嶋有

『猛スピードで母は』で芥川賞を受賞した著者。そちらは未読。本作は短編集で、4つの話が入っているがどれもまったく違う話なのに、現代の家族や人間を上手に描いているように感じた。 特に「三十歳」というパチンコ屋でバイトする女性の話は、さびしいよう…

【読書】 神様のボート 江國香織 はキチガイもどきの母親と早く成長しなければならなかった娘の漂流

本作は静かに静かに話が進み、最後に少しだけ物音を立てて終わります。単調でつまらない話ではなく、静かだからこそ狂気が引き立つのです。そういう類の物語です。母の話であり、娘の話であります。母よりもぐっと今を生きて大人にならなければならない娘の…

【読書】 『わたくし率 イン 歯ー、または世界』 はヒューズとんでる

読みにくいし分けわからないし読むのを止めようと思うけれど、文章の意味の分からないリズムの良さがページを捲らせる。関西弁で畳み掛ける様な饒舌は、韻律的な言葉の美しさもある。 しかし短い話であり、読みにくさと難解さを紐解けば、「私とはなんぞや?…

【読書】 春琴抄 谷崎潤一郎

その文学的変態性も名高い谷崎潤一郎の名作に手を付けていなかったので今更ですが読みました。 まず読み始めて思うことが「読みずれぇ…」でしょう。その特徴的な文体は実験的であると言われており、極力句読点改行を省いてあります。しかし、盲目の人たちを…