6畳1間のあめ

ハンドボールとか音楽とか雑記とか。

【読書】 フェルマーの最終定理 サイモン・シン 青木薫 訳

 

フェルマーの最終定理」この言葉は聞いたことがある、という人が多いのではないだろうか。では、一歩進んでどういう定理であるかを知っている人、となるとかなり減るはずである。

本書を読み進めるにあたって知っておくべき数学的知識は殆ど何もない。この本は間違いなく数学を扱っているし、様々な数式や数学の歴史が登場する。それでもなお、だれが読んでも間違いなく面白い!と思えるほど読みやすく書かれたサイエンスフィクションある。

 

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

 

 

フェルマーの最終定理」:2乗よりも大きいべきの数を同じべきの2つ数の和で表すことは不可能である

この数学界最大の超難問への挑戦、完全証明に至る波乱のドラマをメインに、300年以上にわたる数学者たちの苦闘を、分かりやすくかつ劇的に描いている。

 

勘違いしないでほしいのは、定理の証明が事細かに乗っていて、証明された内容が如何にすごい!のかをひけらかす本ではないということだ。この本は、何が多くの数学者を惹きつけ多数の年月と情熱を捧げさせたのか、なぜ数学の証明が素晴らしいのか、人生を捧げても答えにありつけないかもしれないという不条理さ、証明した人(天才数学者ワイルズ)の葛藤や熱意、紀元前から脈々と連なる数学の歴史ロマン、数の概念的面白さ、それらをひじょーーに分かりやすく描いているという点が素晴らしいのである。

そしてこの証明には多くの日本人が携わり、そして数学界の歴史の中で女性や生まれなどで差別された人なども、正当に評価され記載されている。

 

専門的な数学を事細かに説明せずとも、数学上の業績の偉大さをこれだけの説得力を持って訴える著者の力量に感服である。

 

 

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

 

 

【ハンドボール】 2017年インターハイ決勝 法政二高vs氷見高校

高校ハンドボールのメインイベント・インターハイの決勝戦は、春の王者法政二高と古豪氷見の対戦となりました。

 

 

注目選手は

法政二高GK高橋 キャプテン藤田

氷見 CB安平 PV朝野

あたりでしょうか。とくに安平は氷見OFの要であり、彼からプレーが展開していく上に魅了するプレーが多いことも注目点でしょう。

 

結果

氷見高校 32 - 38 法政大学第二

法政インターハイ初優勝、さらに春夏2連覇の達成。

 

インプレッション

両チームとも大崩れすることなく力を発揮できた。差が付いたのは法政GK高橋が氷見PV朝野のシュートを悉くシャットアウトし、氷見の勢いを断ち、かつ自分がノれたから。

法政OFは氷見DFの間を見逃さず、スペースに走り込みそこにパスを通し続けた。枠外に外れるシュートも多かったが、速攻やセットでコンスタントに加点できた。

氷見OFは安平-朝野の2対2が機能しない時間に窪田らが得点したかった。しかし、氷見OFは法政DFを崩し切り、GKとの1対1まで達していたので、最後の壁高橋を攻略しきれなかった点が悔やまれる。

 

試合の経過ツイート

 

馬鹿みたいに走るハンドボールではなく、流れを読みクレバーさも見られるいい試合でした。

 

 

 

 

【ハンドボール】 2017年7月29日 日韓定期戦

 

出遅れましたが日韓戦の試合映像を観ました。引き分けという結果に終わりましたが、シグルドソン監督の初陣であり、若い力の台頭があり、意義のある試合だったと思います。スピード感のある試合でしたが同じ形で何度もやられるし、ミスは目立つしで代表戦としてゲームの内容はイマイチでした。それでも強化合宿中に外国人選手を招いたこともあってか、DFでの接触プレーは今まで以上のものだったと思います。それがOFでも出せればもっと展開力のあるゲームができたんじゃないかと思いますが、いきなりそこまで求めるのは酷ですかね。

 

 

 

さて、ざっとみたインプレッションは以下。

前半

日本のセットDFは3枚目2枚目に大型選手を置いた6-0で、試合入りから足が動いていたがチェンジミスやポストミスがあって少しやられていた。韓国セットOFは基本1対1から始まりシュートフェイントからのクロスか平行のパスで展開していくパターン。もしくは1対1にいく間際のPVへのパス。これにプラスしてリスタート(もしくはセカンドアーリー)から走り込んでのミドル。

玉川は学生リーグよりもずっとよいDFしていた。あとはもっと2枚目3枚目のハードワークが必要か。牽制に出る動きや笠原の動きに疑問が出る点があった。馬鹿正直にDFしている印象があるので、もっと駆け引きをDFからしていく必要があるのかも?GK木村が大当たりの日だったので助かった面多数。

 

OFはイージーなミスが多かった印象。パスミス多すぎだし韓国GKが当たっていたのかもしれないが、シュートを止められ過ぎだと思う。徳田はDFに捕まってもボールを離せるようになってた。部井久はまだちょっと技術が足りていないけど、打ちに行った2本のシュートは決まりはしなかったが悪くなかった。東江信太はもっと積極的にシュートにいってもよかったはず。徳田はシュートにいくクイックネスが異常に早いのと前が空いたのを見逃さないからからゴール量産できたのもあるけど東江信太と国際大会では溜めて打つシュートは厳しいことに気付かないならやばい。RWは渡辺が元木よりの安心感があった。

 

60分間同じようーな戦いをみせられたかんじ。特にOFにだが、変化が欲しい。なんにせよ(負けが続いていた中で)負けなかったことは選手にとって大きな進歩だろうし、徳田・部井久にとってはいい経験になったはず。今後を考えてGK坂井にも1プレーでいいから出番が欲しかった。

 

前半男子日韓戦 2017 KOREA-JAPAN NATIONAL TEAM MATCHハンドボール - YouTube

後半男子日韓戦 2017 KOREA-JAPAN NATIONAL TEAM MATCHハンドボール - YouTube

 

しかし会場のあの実況は本当にいただけない。だれがあれを指示してGOを出したのか神経を疑うわ…

シュートやGKのセーブのたびに、

実況「ゴールを決めたのは~!宮崎~?」

観客「・・・だいすけー」

 

本当に止めて欲しい。動画見てるのが苦痛だったもん。

全体的に試合の応援もしょぼかったし。普段の応援してもらう代わりに浦和学院の生徒さん呼んであげてるとか、ちょっと品がない応援する時もあるけど玉川出てるし国士舘大の学生に応援のリードやらせてもよかったんじゃないのかなぁ。国士舘GK袰屋とか面白いリードするし。

せっかくホームゲームなんだから、しょっぼい中途半端な応援しないで一体感が出る応援すればいいのに。今日程度なら、高校生応援するお母さん方のがずっとうまい応援するわ。

 

 

東江徳田玉川世代が中心になって、ゲームキャプテンできるくらいになって欲しいな。ここ1、2年で実業団いった選手にも優秀な選手が多いし頑張って欲しい。大崎にいった日体大の小山とか。

 

 

【漫画】 キングダム 原泰久 1~47巻

 

『キングダム』を読みました。中国古代王朝戦国ものと聞いていたのでなんとなくめんどくさそうで避けていたのですが、とんでもなく面白かったです。

 

 

キングダム 47 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 47 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 

トーリー的にも戦術やどんでん返し、手に汗握る戦い等見どころはたくさんあるのですが、なによりも各キャラクターの個性が素晴らしいです。書き分けも上手くできているので、名前が覚えにくくても絵を見れば読めてしまいます。

 

命を掛け合う一瞬のやりとりを泥臭く書きとめ、男の美学をぶつけ合う様に必ず引き込まれると思います。さらに女性キャラも凛としており、戦いの中でも光ります。主人公の馬鹿げた成長力とアホさが少し癪に障りますが、全編通して知能戦や生き様に触れられますので、ぜひ一読を勧めます。

 

 

 

 

 

【ハンドボール】 スポーツイベント・ハンドボール2017 8月号

 

スポーツイベントハンドボール 2017年 08 月号 [雑誌]

スポーツイベントハンドボール 2017年 08 月号 [雑誌]

 

 

 ハンドボールの数少ない専門紙といえば、表題のものであろう。当ブログ管理人は年間定期購読なので、毎月時期になれば家のポストにぶち込まれるように手筈を整えているが、まあこの雑誌、取扱い書店が少ない少ない。

 東京に住んでいたときでさえ、そこそこ大きな書店でも置いてないなんてことはよくあることでした。国分寺のセレオの書店は置いてあるけど、八王子のセレオの書店は置いてないとかね。

 

 さて、今号から紙面に対する感想を書いていきたいと思います。

 今号の目玉は東アジアU-22選手権リポートと福島インハイの直前ガイドでしょう。ちなみに申し訳ないけれど女子に関しては知識もないし試合もほとんど見ていないので割愛いたします。ごめんなさい。

 韓国戦は要所を牧野岡本が締め勝利しましたが。今回は男子個人得点表に注目したいと思います。

 まず元GKからの文句ですが、個人得点表があるのにGKセーブ率表が無いのが信じられません。GKを軽んじているのでしょうか。岡本のビッグセーブがあったと散々伝えておいて、その実結果を載せないなんて、酷くないですか?

 

 話を戻して、4試合総得点順位は

徳田22点

牧野21点

小澤18点

堀 13点

と筑波4人で74点。

全得点が133点なので半分以上という筑波大学様様という結果でした。徳田は学生リーグだとそこまで得点をとっているイメージはないのですが、国際試合でガンガン取れるのは素晴らしいことですね。溜めて打つシュートは非常に少ない印象ですが、国際試合で通用しないことを知っているからのことなのかな。牧野は大会MVPとなるくらいでしたから言わずもがなですね。今大会は要所で打開できたり得点できたりするプレーヤーでしたから。

 逆に残念だったのは水町2点安倍7点あたりでしょうか。本来はLBとしてガンガン点を取る役割を求められるところですが、フィットしませんでしたね。それでもこの経験を活かしつつ、チームに還元して欲しいです。

 今大会LWは中野・田里が担ったのだと思います。二人の能力が高いことは疑いの余地はありませんが、本職の早稲田・三輪とか呼んでも面白かったかもしれません。杉岡級がいればよかったのですが、アンダーの日本代表LWは本職じゃなくて能力の高いプレーヤーをサイドにおく傾向がありますね。

 

スポーツイベントハンドボール 2017年 08 月号 [雑誌]

スポーツイベントハンドボール 2017年 08 月号 [雑誌]

 

 

インハイガイドは出場全チームの意気込みや展望が載っているので応援前に必読です。贔屓の県やチームの状態をしるのにもってこいです。

組み合わせ表ももちろん出ており、予想するのも一興です。大体大浪商昭和学院という好カードが1回戦からみられる左上ブロックや紫水北陸が当たるであろう左下ブロック。氷見大分雄城台駿台甲府岩国工の集まる右上ブロック、博多浦学洛北のいる右下ブロックと概ねばらけており見ごたえがありそうですね。

 この大会注目なのは博多高校の部井久選手でしょう。卒業後は海外挑戦の予定であり、日本でプレーさせておくのは勿体ないと言い切れる人材です。

 もちろん他にも注目選手が大勢おり、チームとしてのハンドボールをみせれば結果は幾らでも変わってくるものだと思います。

 高校野球ばかりが取り上げられる日本のインハイ事情ですが、ハンドボールを少しでも多くの人に応援してもらえるよう声を上げていきたいと思います。

 

 

 

【読書】 『ヨチヨチ父』 ヨシタケシンスケ は必読

 表題の本を読みました。

 

ヨチヨチ父 とまどう日々

ヨチヨチ父 とまどう日々

 

 

子どもをこれから育てる人にも、ひと段落した人にも当然おススメできる良書なのですが、そうでない人(=かつて子どもであった人および現在子供である人≒識字できるすべての人)にもおススメできる素晴らしい本です。本というよりも絵本です。

 

パパの目線で子どもとママのことやパパの気持ちが多く語られますが、自分自身に当てはめて読むと、非常に多くの気づきがあります。例えば、親「として」体験する戸惑いと、親が「してきたであろう」戸惑いの気づきは、これからの親(or子)との関係に新たな知見をくれることでしょう。

 

「子どもを育てながら、自分も育つ」、「子どもから教わることがおおい」ということが本当なんだなぁと感じられる本です。もちろん子供を育てることだけが絶対の正義ではないです。しかし、子どもを持つことで世間の家族の多様性に気づくように、「改めて気づかされること」というのは非常に多いのではないでしょうか。

 

ヨチヨチ父 とまどう日々

ヨチヨチ父 とまどう日々

 

 

絵本作家なだけあって、見やすくキャッチーな絵と、分かりやすい言葉で書かれています。何も身構えることなく、スマホをみるちょっとの時間をこの本に代えてみませんか。

 

 

【読書】 『最後の秘境東京芸大 天才たちのカオスな日常』 二宮敦人

 

読みました。

発売当初から静かに話題になり、けっこう売れてのではないでしょうか。藝大という一般人からはあまり馴染みのない世界のことをチラッと見せてくれる、暇つぶしには最適な本でした。

 

個人としては、もっとぶっとんだ人のエピソードや、どういうことを考えて作品ができあがったとかを写真付きで解説したりとかがあれば、なお面白いのにと思えるのですが、美術・音楽の藝大生の生の声を紹介するということが第一テーマなのでこういうものかなぁと思います。全体的に話も浅いし、うわっつらだけ紹介している感じですが、その分軽快で、ふんふんと読み進められます。

 

NHKで「びじゅちゅーん」を担当している井上涼さんが好きだったり、プライベートでも多摩美出身の知り合いがいますが、芸術面で秀でている人は、きちんと芯があってそして所謂「一般的」な感覚からは外れていて、とても面白いし刺激的です。自分がそうでないのが残念でならないですが、世の中には面白い人がたくさんいるんだなぁということを改めて思わせてくれました。

 

 

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常